「福島の子供達の絵を描きます」写真の募集要項

「福島の子供達の絵を描かせてください」

福島県内にお住まいの0~18歳の子供達の絵を描きたいと思っています。

描いた絵はWEBで公開し、ポストカードにして配布する予定です。
ご協力いただける方はコメント欄かteam2940@gmail.comまでご連絡下さい。
追って詳細をご連絡いたします。

《写真後協力のお願い》

対象:福島県在住の0~18歳のお子様。(何名様でもいいですが、1家族で1枚の絵になります)

★ご家族でもお知り合いのお子さんでもかまいません。(ただし、保護者様の許可をお取り願います)
写真は何枚でもかまいませんが、できるだけお子さんの雰囲気が伝わる写真をください。必ずしも正面でなくても大丈夫です。
遊んでる写真、ペットと一緒、寝顔、泣き顔、後姿、福島の観光地で、特産品と、など、いい写真だと思うお父さんお母さんの思いが伝わればどんなものでもかまいません。

★絵には「居住区」とお子さんの「お名前」「年齢」「性別」を明記しますので、必ずお知らせください。
居住区は○○市、まででOKです。
お名前はイニシャル、愛称、本名、どれでもかまいません。
絵に載せますので、差し支えのないようお願いします。

★お礼は差し上げられませんが、描いた絵をデータとして差し上げます。

以上、ご不明な点などがあればコメント欄、Twitter( @ito_030 )もしくはeメール( team2940@gmail.com )でお知らせ下さい。

福島の子供達を描きます

2011年3月11日。そして12日。
どちらも、一生忘れることのできない一日。

あの日から1年6ヶ月。

これまで私は、福島の復興へ向けて「自分にできること」をずっと探していました。
もっと前向きに未来へ繋がることが、何かできないかと。

元気を取り戻そうとする人たちがいる一方で
福島に絡む様々な思惑や、根拠のないデマで苦しむ人たち。
原発問題の影で、遅々として進まない復興。
福島へ向けての応援の声の、その上から撒かれる棘と毒。

このまま福島はどうなってしまうのかと
ずっとこのままなのかと
そう思って暗い気持ちになりかけていたとき
私は「117つのことば」という本に出会いました。
阪神淡路大震災後に出版された、震災の教訓絵本です。

嘘のない被災者の声。当時の状況。
17年の月日でも色褪せることのない言葉が、どれもストレートに飛び込んできました。

神戸は、震災復興のお手本の都市です。
私は、福島がいつか必ず復興することを確信しました。

この本を再出版されたのはTwitterでおなじみのいいなさんです。
この本は、教訓絵本続編の「東日本大震災・福島」版を製作するための再出版でもあることを伺いました。
それにあたり、いいなさんから”絵を描いてみませんか”と声をかけていただき、しばらく描いていなかった絵を久々に描きました。

本の絵は、言葉に添えられ、手に取る全ての方に見てもらえます。
もしかしたら、私の絵を見て何か感じてくれる人が現れるかもしれない。
それを考えたら、これは尊いことだと思いました。
そして、わたしにできる「何か」をやっと知ることができました。

私にできることは、絵を描くこと。

福島の子供たちを描いてみたいと思いました。
大人達の様々な思いをよそに、子供たちは震災前となにも変わらず
当たり前に、泣いたり笑ったりの毎日でしょう。
そんな子供たちは、ご両親にとっての宝であり、同時に私たち大人達の希望でもあります。
それは全世界共通の。
そんな福島の子供たちの、当たり前の、日常の、その表情。
それをとても描いてみたくなりました。

こんな感情は久しぶりでした。
描きたいと思う気持ちとの、待ちわびた再会です。

ところが私には、直接子供たちの元へ行って絵を描く伝も時間も才能もありません。
せめて子供たちの写真を撮ってこれたなら。

・・・

・・・どうして気が付かなかったんでしょう・・・
世界で一番の名カメラマン達がいたじゃないですか・・・

それが、子供たちの親御さんであるみなさんです。
みなさんの、子供さんに向けた愛情を、私に感じさせて下さい。
皆さんから注がれる愛情を受けた子供たちの姿を、私に描かせてください。
お礼はできませんが、描いた絵をデータとして差し上げます。

描いた絵は、いつかWEBで公開し、ポストカードにするつもりです。
ポストカードにはメッセージをつけて、どなたかに託して
たとえば福島のお米や特産品を購入していただいた方に、おまけとして添えていただけたらと思っています。

1枚の絵はとても小さいです。
でも、絵の可能性は無限大です。
絵をみて、県外の方が誰か1人でも、福島のことをもっと知りたい、現状をみたい、応援したい、と思ってくだされば。
もしくは、県内にいる方どなたかの、心が和めば。
そんな気持ちで描かせていただきます。
それが私の、故郷福島への復興支援です。

もし、私が描くことで、福島に住むお父さんお母さんのこころの中から、少しでも前向きな気持ちが芽生えてくれたら
子供さんにたくさんのありがとうを伝えて下さい。

それが私には何よりも嬉しいです。